グループ創業18年【住宅・不動産・リフォーム】のスカウト・ヘッドハンティング

【3人で四国でジャズを聴いた夜】ヘッドハンターとして、一番うれしかった瞬間。~10年前の話~

今から10年前の話です。

四国にある建設会社の社長から一本のご相談をいただきました。

「将来、設計部門を任せられる建築士を探してほしい。」

簡単な依頼ではありませんでした。

経験だけではなく、人柄や将来性まで見極めなければならないポジションです。

私はすぐに四国へ向かいました。

レンタカーを借り、愛媛県、香川県と各地を回り、数名の候補者とお会いしました。

その中でも、一人の建築士の方が強く印象に残りました。

誠実で仕事にも真面目。

この人なら、将来きっと会社の中心人物になれる。

そう感じたのです。

その後、愛媛県内で何度か食事をご一緒しました。

仕事のこと、将来のこと、家族のこと…。

いろいろな話をしましたが、彼はなかなか転職に前向きにはなりませんでした。

無理もありません。

転職は人生を左右する大きな決断です。

だから私は、急かすことはしませんでした。

そんな状況をクライアント企業の社長へお伝えすると、

「一度、私も一緒に食事をしませんか。」

というお話になりました。

後日、三人で食事をすることになりました。

食事を終えたあと、社長が一軒のお店へ案内してくれました。

そこは、ジャズが静かに流れる落ち着いた雰囲気のお店でした。

三人でゆっくり音楽を聴きながら、仕事の話だけではなく、人生の話や趣味の話をしました。

私はその時間の中で、一つの変化を感じていました。

候補者の方と社長との距離が、少しずつ縮まっていく。

言葉では表せない「信頼」が生まれていく瞬間でした。

私は、その空気を今でも鮮明に覚えています。

ヘッドハンターの仕事は、求人票を渡すことではありません。

人と人との相性を見極め、ご縁をつなぐ仕事なのだと、改めて感じた夜でした。

そして、彼はその会社への入社を決意しました。

あれから10年。

先日、その方と久しぶりに連絡を取りました。

「入社後に結婚し、子どもも生まれました。」

そんな近況を聞くことができました。

そして、さらにうれしかったのは、

今では設計部門の役員として活躍されています。

あの時、ジャズを聴きながら過ごした数時間が、人生を変えるきっかけの一つになったのかもしれません。

もちろん、それは私の力ではありません。

候補者の努力。

社長の人柄。

会社の環境。

すべてが重なった結果です。

私は、そのご縁をつなぐお手伝いをしただけです。

20年以上ヘッドハンターという仕事を続けていますが、このような報告をいただける瞬間が、一番うれしい時間です。

年収が上がることも大切です。

キャリアアップも大切です。

でも、それ以上に、

「この会社に入って良かった。」

そう思っていただける転職を、一つでも多く実現したい。

それが、私が20年以上この仕事を続けている理由です。

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