15年前の話です。
これも北東北で出会った、一人の住宅営業の方のお話です。
初めてお会いした時の第一印象は、今でもよく覚えています。
とても端正な顔立ちで、爽やか。
「この人は、お客様から好かれるタイプだな」
そう思いました。
ただ一方で、話をしているうちに、もう一つ感じたことがありました。
「この人は、まだ本気を出していない。」
営業の技術というより、自分の力をまだ信じ切れていない。
そんな印象でした。
でも、不思議と確信もありました。
この人は磨けば必ず光る。
ダイヤモンドの原石のような人だ、と。
その時の私は、転職の話よりも、彼自身の可能性の話をしていたように思います。
当時の彼は、お世辞にも営業が得意とは言えませんでした。
だから私は、住宅営業として成果を出すための考え方や行動について、具体的にアドバイスをしました。
最初は、
「なるほど。」
というくらいの反応でした。
ちょうどその頃、彼は結婚を控えていました。
私は最後に、こんな言葉を伝えました。
「転職するかどうかは関係ありません。」
「でも、今の会社で本気を出したら、あなたはトップセールスになれると思います。」
「本当に、今のままでいいんですか?」
少し厳しい言い方だったかもしれません。
でも、彼ならできると本気で思っていたからです。
人は能力がないから売れないのではなく、自分の可能性にブレーキをかけているだけのこともあります。
私は、そのブレーキを外してあげたかったのです。
第二話に続きます。。。
