グループ創業18年【住宅・不動産・リフォーム】のスカウト・ヘッドハンティング

設計事務所に最後まで残った若手設計士の話(10年前に博多で会った候補者の話)

今から10年ほど前のことです。

私は博多駅で、ある若手の設計士の方とお会いしました。

当時、その方が勤務していた設計事務所は経営が厳しくなっており、いずれ倒産することが見えている状況でした。

多くの社員は次の転職先を探し始めていました。

当然のことだと思います。

家族もいます。

生活もあります。

誰だって自分の将来が不安になります。

しかし、その方は違いました。

私が転職の提案をしても、最後まで首を縦に振らなかったのです。

正直に言うと、

「なぜだろう」

と思いました。

条件が悪かったわけではありません。

転職先の環境も良かったと思います。

それでも彼は動きませんでした。

理由を聞くと、

「まだ会社に残るべき仕事があります」

と言いました。

お客様への対応。

進行中の案件。

取引先への説明。

社内の整理。

社長や会社への恩義。

彼は、自分の将来よりも先に責任を果たそうとしていたのです。

私はその話を聞いて驚きました。

そして同時に、

「この人は必ず将来評価される」

と思いました。


彼は決して派手なタイプではありませんでした。

素直でした。

誠実でした。

とても好青年という言葉が似合う方でした。

偉そうなところもありません。

むしろ謙虚でした。

しかし、芯が強かったのです。

私は半年待ちました。

無理に転職を勧めることはしませんでした。

一方で彼も私のことを忘れませんでした。

半年間、お互いに連絡を取りながら信頼関係を築いていきました。

そしてすべての責任を果たした後、転職を決断されました。


現在、その方はどうなったでしょうか。

九州の住宅会社で役員として活躍されています。

活躍のフィールドをどんどん広げています。

私は驚きませんでした。

むしろ、

「やっぱりそうなったか」

と思いました。

なぜなら、役員になる人には共通点があるからです。

能力だけではありません。

責任感です。

誠実さです。

約束を守ることです。

誰も見ていないところで頑張れることです。


私は採用の仕事を20年以上続けています。

その中で思うのは、

履歴書だけでは人は分からないということです。

面接で話す内容だけでも分かりません。

本当に大切なのは、

その人がどんな時にどんな行動を取るのかです。

自分だけが得をする道を選ぶのか。

それとも周囲の人への責任を果たそうとするのか。

その積み重ねが、その人の将来を決めていくのだと思います。


私は今でも採用において人柄を重視しています。

スキルは後から身につくことがあります。

知識も経験も増やせます。

しかし、

誠実さ。

責任感。

思いやり。

こういった部分は簡単には変わりません。

だから私は面接の時、

経歴だけではなく、

その人がどんな人生を歩んできたのかを見るようにしています。

博多駅で出会ったあの若手設計士の方は、そのことを改めて教えてくれた一人でした。

住宅・不動産・リフォーム業界に特化してグループ創業18年目のライズエグゼクティブにお任せください。
青森・岩手・宮城・秋田・東京・富山・大阪・鳥取・徳島・愛媛・高知・福岡・佐賀等、全国訪問可

新刊書籍のご案内

2017年3月1日
「凄腕ヘッドハンターが教える地方企業の採用術」麻布書院より発売となりました。
Amazonでも好評発売中です。

© 2024 株式会社ライズエグゼクティブ All Rights Reserved.