10年前、北海道でお会いした住宅営業の方のお話です。
当時、彼は30歳になったばかり。
地域の小さな工務店で、孤軍奮闘しているような印象の方でした。
その頃、生まれたばかりのお子さんがいて、私たちが初めてお会いしたのは、札幌駅構内の見晴らしの良いカフェでした。
休日にもかかわらず、奥様とお子さんとの買い物の合間を縫って、わざわざ時間をつくってくださったことを今でもよく覚えています。
今では私も父親になりました。
だからこそ、当時の彼が家族との大切な時間を割いて会いに来てくださったことのありがたさを、以前よりも深く感じています。
彼と初めてお会いした時の第一印象は、ただ一言。
「好青年」
でした。
誠実で、素直で、人の話を真っすぐ聞く。
話しているうちに、「この人は必ず活躍する」と自然に思えたのです。
住宅営業は、営業力だけで決まる仕事ではありません。
お客様や仲間から信頼される人は、時間はかかっても必ず評価されます。
そして10年後。
彼は北海道全域を任されるマネージャーとなり、会社になくてはならない存在になっていました。
その知らせを聞いても、私は驚きませんでした。
10年前に会ったあの日から、「きっとそうなる」と思っていたからです。
あの時、生まれたばかりだったお子さんも、もう10歳くらいでしょうか。
また北海道へ行く機会をつくって、少し大人になった姿を見られたら嬉しいなと思っています。
人材紹介の仕事は、転職先を紹介して終わりではありません。
10年、20年と人生を見届け、その成長を一緒に喜べる。
そんな一生のお付き合いができることこそ、この仕事を続けてきて本当に良かったと思える、私にとって何よりの宝物です。
